デザイナーとしての思想 (View of the Project)
企業がデザインの刷新や新規制作を外部へ依頼する本質的な理由は、「デザインを通じて事業の利益を最大化させるため」であると考えています。
本プロジェクトにおいても、単に見た目の美しいWebサイトを作るのではなく、ブランド価値を高め、最終的な事業成果(利益)に貢献することを最優先目的に設定して設計を行いました。
プロジェクトの概要 (Project Overview)
プレミアムスピリッツブランド「77 Spirits」のWebサイトについて、現行サイトを上回るデザインを提案したものです。
- Role: Brand Designer、 UI/UX Designer
- Scope: 情報設計、UI/UXデザイン、ハイファイプロトタイプ制作
- Tools: Figma
与えられた要件に基づいた上で、作業を進めました。
デザイン制作にはFigmaを使用しました。77 Spiritsから提供された画像の使用許可を得ていましたが、Webサイトのデザインコンセプトに合致するストックフォトサイトからダウンロードした写真も組み合わせて使用しました。
本プロジェクトでは、現行サイトの課題を踏まえ、リサーチからハイファイプロトタイプまでを単独で担当しました。
✦ ビジネス目的と課題設定 (Business Goal)
課題 (The Challenge)
クライアント企業が投資対効果(利益)を得るため、以下のビジネスゴールを設定しました。
解決策 (The Solution)
ブランド価値(客単価)の極大化: 高級スピリッツ市場において、高いプレミアム価格を納得させる重厚な世界観の構築。
戦略 (The Strategy)
直販・取扱店への誘導強化: サイトを訪れたユーザーが迷うことなく次のアクション(購入・体験)へ進める動線の確保。
デザインアプローチ (UX & Business Strategy)
1. 「売場づくり(VMD)」の視点をWeb UIに応用
実店舗において「見せ方ひとつで不良在庫を減らし、売上を伸ばした」実務経験のロジックをWebデザインに応用しました。
ボトルのディテールが際立つ漆黒の背景をベースに選定し、ユーザーのスクロールに合わせて「ボトルの細部」「味のストーリー」「おすすめのカクテルレシピ」を段階的に提示。視覚的体験と購買意欲を同時に引き上げる情報設計を行っています。
2. スピードと精度を両立する「ハイファイ・プロトタイピング」 ブランドの核となる重厚な世界観と、画面上の操作体験(動線)を同時に検証・可視化するため、初期段階からハイフィデリティ(High-fidelity)でのプロトタイピングを実施。完成イメージを早期に可視化することで、制作プロセスの効率化と精度の最大化を実現しました。
本提案では、ブランドの世界観を保ちながら、訪問者が次の行動へ進みやすい情報設計を重視しました。
振り返り(Reflections)
本プロジェクトでは、77Spiritsの魅力を正しく伝えつつ、ECサイトから実店舗への足がかりとなるようなWebサイトの構築を目指しました。
制作過程では、ただ商品を美しく見せるだけでなく「いかにブランドの世界観に没入させ、実店舗に行きたいと思わせるか」というUX設計の難しさと面白さを実感しました。写真の選定や余白の取り方、ストーリーテリングを意識した導線設計を通して、ブランドの背景にある「想い」を可視化する重要性を深く。
学ぶことができました。今後はさらに、ユーザーの行動データを分析した改善提案にも取り組んでいきたいです。



